10月26日から28日までの3日間「PyCon APAC 2023」に参加してまいりました。PyConへの参加は初参加となります。

PyConとは、プログラミング言語「Python」を中心としたボランティアによる非営利の年次カンファレンスで、PyCon APACはアジア全体で開催される大規模なイベントです。日本版のPyCon JPは毎年開催されており、今年は10年ぶりにAPAC（アジア太平洋地域）での開催となりました。

　初日のチュートリアルでは、事前に用意されたいくつかのテーマから参加者が選択し、ハンズオン形式で取り組むセッションになります。私は英語が苦手なため、小山 哲央さんが講師をつとめる日本語セッション「PyVistaによる3Dビジュアライゼーション」のチュートリアルに参加させていただきました。PyVistaは3Dのビジュアライゼーションに優れたライブラリで、応力解析結果の可視化などにも使用できるとても実用的なライブラリであることを知ることができました。

　カンファレンスDay1で印象に残ったトークは、鈴木たかのりさんの「Introduction to Structural Pattern Matching」になります。Python3.10の新機能で構造化パターンマッチングがありますが、その利便性について非常に分かりやすくご説明いただきとても勉強になりました。

また、筒井 隆次さんの「Python 3.11の新機能Data Class Transforms（PEP 681）」では、Pythonに導入された型チェックについて把握していなかったことから、新しい学びにつながる良い機会になりました。

　その他、栃木県でPython Boot Campが実施されたのがすでに数年前になることから、栃木開催が可能かどうかなどについても意見交換をしてまいりました。年度内にぜひ、栃木県にBoot Campの誘致ができるよう活動していきたいと考えております。

　PyCon APAC 2023のカンファレンス初日の出来事だけでかなりボリュームが多くなってしまいましたが、Day 2も含め初参加のPyConは大変勉強になりました。来年以降はPyCon JPとなりますが、ぜひ参加したいと感じました。栃木のみなさん、一緒にPythonを盛り上げていきましょう！